数年前に山田先生が「私の四季」というテーマを出されました。
私は春夏秋冬の一つ一つを我が家の庭の中に主人をおいて絵にしていこうと思い、夏、秋と二点描きました。しかし、それから暫くの間頓挫して了いました。
今回3作目、早春をようやく仕上げ、その間本当に沢山のことを感じとりました。
主人が絵を描くような気持ちで大切に作り上げてきた狭い庭、植えてきた木々、そして草花など、など。
「早春」この絵の中の主人の目線の先には頭を出してきた緑が私は蕗(ふき)のとうですと言い、木瓜(ぼけ)は赤白の小花をつけ、名札をつけた(サクランボの幼木)は体に似合わない程大きな淡い黄緑色の葉をつけています。
そして何より私の大好きな貝母(ばいも)別名(アミガサユリ)は芽を出したと思ったら本当にすくすくのびて今ではもう蕾の姿もアミガサユリの別名そのもののように小さな3~4cmの花の内側には網状紫斑の花をつけて目を楽しませてくれそうです。
早春、春と賑やかになって参ります。
ただ一つ「私の四季」には冬というのが残っておりました。
いずれ又 浅野 章子 3月7日記